『築地ワンダーランド』ー魚との向き合い方が変わるー

9月に入ってしまいましたね。

夏が終わっちゃう。けど、大学生なので夏休みはまだもう少し続きます。

どこかに出かけようかなぁと考えてみたりはするけれど、今週はお天気があまりよろしくないので部屋で1人映画鑑賞会ばっかりしてました。

 

そのなかでもすごく良かったのがこれ。

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「築地ワンダーランド」

2016年公開だから2年前ですね。ちょっと前に豊洲移転に関して盛り土問題やらでニュースになってましたが、場所はともかく移転の話は石原知事のときから出てたんですねー。知らなかった・・・!

まぁ、そういう詳しい話はニュース解説サイトとかで分かりやすくまとめてくれてるので是非そちらを参考にどうぞ。

 

今回私がお伝えしたいのは、

 です!!

 

築地市場とは?

築地市場(つきじいちば、つきじしじょう)は、東京都中央区築地にある公設の卸売市場で、その規模は日本・世界最大!! そうです世界中からお魚が集まってきます。

世界一ではなく世界唯一の魚市場と称されており、オンリーワンなわけです。

場外と場内に分かれていて、場内はプロの買い付け人が買い物をするところで、場外は一般の人が買い物や食事も楽しめるようになっていたり。

しかし来月10月には豊洲市場が開場し、また築地市場も、老朽化や衛生面などの問題から解体がスタートします。

 

海外の目線から語られる「築地」

冒頭から、Long long ago, when Tokyo was known as Edo....と、英語のナレーションから映画が始まる。

ハーバード大教授で築地の研究者、テオドル・C・ベスター氏の著書「Tsukiji」執筆にあたっての取材を通して明らかになってくる「築地人」としての生き方だったり、日本の魚食文化が魅力的に描かれます。

アメリカのシアトル国際映画祭にも出品されており、最近のテレビ番組で見るような「日本ってこんなすごい魚市場があるんですよー!どや!」みたいな自国礼賛的表現ではなく、「日本という国には築地という魚市場があって、そこで働く人々は....」と、1歩外の視点から淡々と説明が進みます。しかしながら現場の方との対話を中心に映画が進んでいくからか、ひとりひとりに焦点が当たりどんどん引き込まれていきます。

 

日本の古き良き労働観の体現

築地で働く仲買人と密接な関係にあるのが割烹で働く料理人です。

ちなみに割烹の、割は包丁のことで、烹とは煮炊きすることからくるのだそう。

昔から何十年と続くお店には、信頼関係が成り立っている仲買人との繋がりがある。

仲買人は、魚の提供先のお店は何を大事にしていて、どんな魚を売れば最高の料理ができるのかを把握しつくしているし、料理人はお客様に喜んでもらえて初めて仲買人、漁師、流通に関わる人間すべてが報われるっていう信念があるから最後まで手を抜かない。

辛いときこそ、一番の頑張りどころ。

お互い、常に情報を把握して築地という場所で最高のパフォーマンスを図る。

一見、毎日同じ仕事のようで、それは違う。常に天候と市場の情報戦で、決してルーティンじゃない現場の人のプライドが写し出されており、ある仲卸さんの、「自分はアナゴしか知らない。この仕事が無かったら生きていけるかわからない。」と言いながらも嬉しそうな顔をされてたのが印象的でした。

 

魚食離れが進む現代

全国の子供を対象に行った味覚調査で、ある料理の甘酸塩苦のうち1つでも感知できなかった子供が3割以上という統計があるとか。

生活の高度化のなかで、食を楽しむ時間があれば他の事に...と推奨されてきた世代が、親世代に差し掛かっています。

そのなかでも、魚は特に骨があるし食べにくいしで、実際に家庭の食卓にのぼる機会が減ってきています。魚は切り身で泳いでると思ってた、なんていう子もいるほど。

骨があるからめんどくさい=美味しくない

みたいな意味のわからん方程式も勝手に子供たちの中でも構築されるかもしれない。

けれども、ほんとに美味しいかどうかなんて、同じものでも数食わなきゃ絶対に分からない。だから子供達に、「魚のどこに骨があるのか、どうやったら美味しく食べられるのか」を伝える食育に力を入れている方の話もありました。

誰に向けての映画なのか

私はこの映画、とても好きです。何回も見返したくなっちゃうくらい。

でも、じゃあ誰が見ても楽しめるのか、と言われればそうではない。どうしても、ドキュメンタリー映画ってそういう側面がありますよね笑

もしかしたら、料理とか魚とか流通に興味のない人だったら正直寝ちゃうかもしれない。

それでもいいから、是非1回は見て欲しい。

築地市場って聞いて大半の人は、東京にあるめっちゃ大きい魚市場、くらいにしか把握ていないのではないでしょうか。

きっと、冒頭10分だけでも今までのイメージ、いい意味でガラッと変わりますよ。

だから、日本人でお魚を一度でも食べたことある人全員に一度は見て欲しい。

築地のことだけじゃなくて、普段自分が食べてる魚がどこから来るのか、気になって仕方なくなるはずですよ....!!

 

 

築地ワンダーランド

築地ワンダーランド

 

 

 

築地

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築地移転の闇をひらく

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