ベクトルを「自分」に向けたおもてなしの重要性

 8月。

今月は夏祭りやら花火大会やら、見た目にも音にも華やかなイベントが多くていいですね。

私はというと花火大会やってる真横でのホテルレストランでサーブのお仕事でした。

眺めのいいところだったのでお給仕しながらちょっとは見れるかなぁと期待した自分が甘かったです。通常の何倍ものお客様が来られるので裏方はもうてんやわんや。

お客様が花火に歓声をあげて盛り上がっておられたぶん、こちら側は料理の段取りに追われてイベント感が一切味わえずなんとも切ない気分でした。

 

まぁ、こういったバイトは単発で入れているので基本的に夏休みに入ると普段の授業時よりかはいくらか時間ができるわけです。

しかし今までかなりのインドア人間だったので、大学生になったからといって毎日出かけてイベントやセミナーに行ったり...なんてパワフル人間に急にスイッチ切り替えられるわけでもなく。

1週間のうちせめて2日はひとりでお家でゆったりする時間を常に確保していたい。

テレビは元々置いてないので見ないですが、ゆっくりする!って決めた日は基本SNSも見ないです。なんか消耗しちゃう気がして。SNS嫌いって訳じゃなく、要は切り替えが大事というか。長くなりそうなのでこの辺りの話題も別の記事で書きたいな。

 

じゃあ外に出ない日はいつも何しとんねん、って話ですが、基本的には読書と勉強です。んん、なんかこうやって書くとつまんない人ですね。おかしい。

小説なら自分が経験し得ないいくつもの人生やドラマを文字の上だけでなぞることが可能ですし、哲学書なら読み深めていくごとに自分の思考もより深めていける。エッセイや実用書なら普段の自分の生活に色を添えるヒントが隠れていたり。

そんな魅力いっぱいの本達と、淹れたてのコーヒーと、自分で用意した焼き菓子があればもう最高。至福空間の出来上がりです。

 

さて。前置きえらい長くなってしまいましたが、最近読んだ本のご紹介。

フードプロデューサー小倉明子さんの本です。

私が最近弱っているのは 毎日「なんとなく」食べているからかもしれない

私が最近弱っているのは 毎日「なんとなく」食べているからかもしれない

 

 これはタイトル買いしちゃいますね。

見た瞬間、「確かにそうかも....」と思ってしまう方が多いのではないでしょうか。逆に食に興味関心のない人だと「いや、え、そんなことあるの??」って感じる人もいるのかな。実は私も恥ずかしながら、食の学部のくせして最初に見た感想は後者でした。

いずれにせよなんか気になってしまうタイトルです。

 

目次もかなり面白くて、

・五感を使った食べ方

・晩餐会から屋台まで使えるマナー「食事七則」

・「おいしかった」は自分を肯定する言葉

などなど、どれも興味を惹かれる文章でした。

 

その中でも自分が特に読んで価値があったのは、

ー私が自分を大事にできないのはひとりごはんを雑に食べているからかもしれないー

の章。

確かに、思い返してみれば一人暮らしをはじめてから、誰かお客さんには自分なりに精一杯おもてなしをしようと、来てもらう前からメニューだけじゃなくて、どの食器を使おうか、カトラリーは、ランチョンマットは、どんな話をしようか、とか色々考えて来てもらった人に楽しんでもらおうと努力はしてた。

けど自分ひとりのためだけってなると、まるで他の人に対しておもなしをしてた自分とは別人のように、「気持ちよく食事をする」とはかけ離れた食事になってた気がします。

食べながら、視線は出来上がった料理じゃなくて常に携帯かパソコンに向いていたり、盛り付けの美しさなんて考えずに、いかに洗い物を減らすかを優先してたり。

 

自らの生命維持のために必要不可欠で大切な「食べる」という行為を、ベクトルが自分に向いた時にはずいぶんぞんざいに扱ってしまっていたのだなぁと実感しました。

その反省もあって、最近はきちんと毎食、自分へのおもてなしを意識してきちんと料理と向き合ってひとりごはんをするようになりました。

食べているものはさして変わらないはずなのに、食べた後の満足感が桁違いに高くなりました。きっと物理的にだけじゃなく、心でも「食べる」ことが出来るようになったからなのでしょう。

そして多分、食事だけじゃなく日常生活全てにおいて、自分ベクトルの「おもてなし」は似たような良い効果をもたらします。

 

かの有名な松下幸之助先生も言っておられます。

まず自分の腹を満たしてから、他に与える活動をしなさい、と。

あんだけ前記事で人に幸せを与えられる空間作りがしたいとかいっておきながら、自分すら満足にもてなせないなら、それは順番が違うということ。

どうしてもらったら人は嬉しくなるのか、また来たい、空間を共にしたいと思うのか。

まず自分で試してみて、自分がそれを分かって実感してはじめて他者に分け与えられるのだと、すごくいい意味でハッとさせられた本でした。

 

小倉朋子さん、著書も多数ある方なので、きっとずっと持っておきたい!と思う本が必ずあると思います。

読者様も是非読んでみてはいかがでしょうか。

 

 

「食べ方」を美しく整える:仕事ができる人ほど大切にしたいこと

「食べ方」を美しく整える:仕事ができる人ほど大切にしたいこと

 

 

 

グルメ以前の食事作法の常識 (講談社の実用BOOK)

グルメ以前の食事作法の常識 (講談社の実用BOOK)